どんなに重い障害を持っていても生まれ育ったこの場所で暮らし続けたい
「台東区身障児者を守る父母の会」が昭和32年に設立されてから、多くの親たちが求め続けてきた想いです。この理念の実現を目指して活動を続けてきたことが、現在のNPO法人りんご村の発足につながりました。
親と子の生活基盤を、親が元気なうちからそれぞれがしっかりと確立し、親亡き後も安心してこの街で暮らしていけるための条件整備をしていきたい、希望する暮らしのできる選択肢をたくさん作っていきたい、可能性を探っていきたい…そんな願いの実現を目指して昭和63年に生活体験トレーニング施設「生活ホームりんご村」が開設されました。親元から離れて行なう宿泊訓練の体験は、ボランティアとの交流や社会とのつながりを経験する場となり、どんなに重い障害を持っていても、「その人なりの自立」を模索する一歩として、大きな役割を果たしています。
りんご村の宿泊訓練を積み重ね、一人暮らしや集団生活の体験の場を経験し、現在では多くの重度障害者が地域での自立生活を送ることができています。設立から数十年、当時30代だったメンバーも歳を重ね、新たな課題が見えています。‘親亡き後‘も安心して暮らし続けるために、平成21年「相談支援センターアップル」を開設。令和5年には「法人後見の受任」など、今後も親亡き後も、その人らしく、いきいきと暮らし続けていくために必要な事業を展開していきます。
+続きを読む